「プロトコル(Protocol)」とは、「通信規約」とも呼ばれたりしますが、コンピューター同士や機器との間で情報をやり取りする通信に必要なルールのことです。データをどういう形式で、どういう順番で交換するかお互いに決めておかないと何も通じないわけです。
「プロトコル」は耳にしなくても
普段、インターネットを利用していても「プロトコル」という言葉を耳にすることは少ないですが、「IP電話」や「IPアドレス」という用語は聞いたことがありませんか?
この「IP(アイピー)」は「Internet Protocol」の頭文字による略語であり、要するに「インターネットを使って通信するときに必要なルール」を意味しており、「IP電話」はインターネットの通信ルールを利用して通話できる電話サービス、ということになります。
ほかにもサイトのアドレス(URL)の多くは「http」で始まります。
この「http」の「p」も「プロトコル(Protocol)」の頭文字です。
「ハイパーテキスト(HyperText)」を使ったページをやり取り(Transfer)しますよ、というルール(Protocol)を URL の先頭に書いているのです。
関連用語URL
通信に重要な「P」の付く用語
ほかにも最後に「P」がつく用語がありますが、それらは様々な通信のためのルールなのです。
ファイル(File)をやり取り(Transfer)するルール(Protocol)である「FTP(エフティーピー)」も耳にしたことがあるかもしれません。
また「電子メール」ソフトでアカウントを追加設定するときに「SMTP」「POP」の文字を目にした方もいるのでは?
それほどまでに「プロトコル(Protocol)」という用語はインターネットの世界ではキーとなる言葉なのです。
円滑な情報交換にはルールが必要
たとえば違う言語を話す人同士が情報交換するには、お互いが知っている共通の単語や文法を使わないと話が通じません。そこで必要な「単語や文法、慣用句といったルール」が「プロトコル」に相当します。
人と同様に、色々なコンピューター同士(あなたがお使いのパソコンも立派なコンピューターです)が情報交換する場合にも、伝えたい情報の形態によって、色々なお約束(プロトコル)が必要になります。
インターネットの理解を深める一語
実際の会話で使うような言葉ではありませんが「プロトコル」という各種の通信ルール(規約)を守らなければインターネット経由の情報交換はできない、と知っておいていただければ充分です。
きっとインターネットに対する理解が一歩、深まることでしょう。