パソコン用語集(pc-yougo)

ドライブ(Drive) パソコンでデータを読み書きできる装置

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<span class="entry-title-primary">ドライブ(Drive)</span> <span class="entry-subtitle">パソコンでデータを読み書きできる装置</span>

ドライブ」とは、パソコンにつないでデータの読み出しや書き込みができる装置のことです。ハードディスク(HDD)や SSD、光学ドライブや USBメモリーなど様々な種類があり、パソコンに接続すると「Cドライブ」「Dドライブ」といった名前で区別されます。

関連用語ハードディスクSSD

ドライブ本来の意味は「駆動装置」

「ドライブ」といえば、どうしても「車の運転」や「車でのお出かけ」をイメージしますが、英語の「drive」には「動かすこと」という意味もあり、コンピューターの場合、最初は「駆動装置(動かすための装置)」という意味でした。

ただし最近では「SSD」のように動く部分がなくても「ドライブ」と呼ばれており「データの読み出しや書き込みができる装置」という理解でいいでしょう。

Aドライブには「フロッピーディスク」

長い間、パソコンでデータを読み書き保存するためには「フロッピーディスク(Floppy Disk)」が使われていました。

「フロッピーディスク」とはデータを記録できる円盤状の磁性体をケースに格納したもので、パソコンには「フロッピーディスク」を抜き挿しして使える「駆動装置(ドライブ)」が「フロッピーディスクドライブ(Floppy Disk Drive=FDD)」として標準装備されていたのです。

初期のパソコンは「フロッピーディスクドライブ」を2台搭載して、プログラムのディスクとデータ保存用のディスクを2枚挿して同時に動かしていました。

参考IBM PC – Wikipedia

IBM PC 5150.jpg
CC 表示-継承 3.0, Link

そのため「Aドライブ」と「Bドライブ」はフロッピーディスク用に確保され、あとから登場したハードディスクには「Cドライブ」が割り当てられたのです。その後、フロッピーディスクドライブは1台に減って「B」がない状況が続きました。

そして現在では「フロッピーディスク」は使われなくなり、そのドライブも搭載されなくなってドライブ名の「A」「B」は欠番のようになっています。

「ハードディスク」は駆動装置と一体

「ハードディスク」といえば普通、データを記録する金属板のディスクだけでなく、そのディスクを回転させながらデータを読み書きする「ドライブ(駆動装置)」部分も含めています。

なので正式には「ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive=HDD)」と呼ぶべきですが、ディスク部分だけを取り出すこともできないので装置全体を「ハードディスク」と呼んでいます。

関連用語ハードディスク

「SSD」は動く部分のないドライブ

最近では高速なデータ記憶装置「SSD(Solid State Drive)」が普及してきましたが、フラッシュメモリーと呼ばれる半導体素子を使っているため動く(駆動する)部分はありませんが「ドライブ」と呼ばれています。

関連用語SSD

これぞ駆動装置の「光学ドライブ」

「光ディスクドライブ」とも呼ばれる「光学ドライブ」は、データを読み書きできる CD、CD-ROM、DVD、Blu-ray(ブルーレイ)といったディスクから情報を読み取ったり、書き込んだりするための装置です。ディスクを高速で回転させ、レーザー光線を利用してデータの読み書きをする、まさに「駆動装置」です。

「USBメモリー」も立派なドライブ

日本では「USBメモリー」という名前が定着していますが、海外では「USB flash drive(USBフラッシュドライブ)」と呼ばれています。パソコンの USB端子に挿し込めば、すぐにデータを読み書きできるため広く普及しています。

ネット経由で利用するドライブも

さらに会社や自宅内のネットワーク経由で他のパソコンやサーバーのフォルダーを「ネットワーク ドライブ」として共有することもできます。

そしてインターネット経由でデータを記録できる「オンラインストレージサービス」もドライブに含められます。名前として「Googleドライブ」「OneDrive(ワンドライブ)」など「ドライブ」を使っているサービスもあります。

専用のソフトウエアを使えばネット上の「オンラインストレージ」をパソコンのフォルダー、ファイルと同じように操作することができます。