「USBメモリー」とは、パソコンなどの USB 端子に直に挿して使う小型の記憶装置です。「フラッシュメモリー」を搭載した回路基板と USB コネクターが一体化した構造で軽量小型のため、ファイルの受け渡し、持ち運び、バックアップなどに幅広く使われています。
関連用語メモリー
英語では「USB Flash Drive」
日本では「USBメモリー」という名称がすっかり定着していますが、英語では「USB Flash Drive(フラッシュドライブ)」が一般的です。「フラッシュメモリー」を使い、パソコンの USB 端子に挿すだけで外付けの「ドライブ」として認識されるという商品の特性をきちんと言い表している名前です。
参照USB Flash Drives | Amazon.com
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「USB」はパソコンと機器をつなぐ規格
すっかり浸透した「USB(ユーエスビー)」という用語は「Universal Serial Bus(ユニバーサル シリアル バス)」の略語で、パソコン本体にキーボードやマウスをはじめ、さまざまな周辺機器をつなぐときに利用できる接続規格です。電源を切らずに接続の抜き差しでき、機器に電力の供給ができることなどが特長です。
バージョンは 2.0 から、より高速な 3.1 まで共存している状態で、コネクターも小型な形状が登場していますが、現在「USBメモリー」に最も多く使われているのが「Type-A」と呼ばれているタイプで、パソコン側にも用意されていることが多い最も「USB」をイメージさせてくれる形状です。
「USBメモリー」のメリットとデメリット
「USBメモリー」は「フラッシュメモリー」を搭載した回路基板と USB コネクターが一体化した構造で軽量小型のため、インターネットを経由しないファイルの受け渡し、持ち運び、バックアップなどに幅広く使われています。パソコンに挿すだけで特別なドライバーを必要としないのもメリットです。
一方、小型ゆえの紛失や盗難などの可能性もあるため、重要なファイルを扱う場合はデータロックや暗号化など、きちんとした管理が必要です。
また、パソコンからファイルを許可なくコピーするために使われたり、「USBメモリー」を経由して感染するウイルスも存在しているため、使用の禁止や厳しい制限をしている企業もあります。
フラッシュメモリーとは
「フラッシュメモリー」は「メモリー」の一種で、データを読み書きできるのはもちろんですが、
電源を切ってもデータが失われない
のが最大の特徴です。もちろん永遠に失われないわけではありませんが、10年以上といったレベルで保持できるので問題ないでしょう。
原理を強引に説明すると、フラッシュメモリーには 0 か 1 かといったレベルでデータを記録できる回路(セル)が記憶容量に合わせて大量に作り込まれていて、その各セルには電子を貯められる仕組みがあるので、それぞれに電子を充電することでデータを書き込むことができます。
同じセルに何千回も繰り返して書き込むと能力が落ちて記録できなくなりますが、書き込み回数が多いセルのデータは少ないセルに移動させるといった技術により、簡単には寿命が来ないように工夫されています。
このフラッシュメモリーは SSD やメモリーカードにも使われています。
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