「OS(オ―エス)」とは「Operating System(オペレーティング・システム)」の略語です。パソコンやスマートフォンなどで基本操作や、様々なアプリケーションを利用するときに共通の仕組みを受け持つソフトウェア。そのため「基本ソフトウエア」とも呼ばれます。
「OS」が操作する仕組みを提供
「Operate(オペレート)」は「動かす」「操作する」という動詞であり、「System(システム)」には「機構」「仕組み」といった意味があります。つまり「Operating System」は「操作する仕組み」を提供するソフトウエアなのです。
そのため「基本ソフト(基本ソフトウェア)」とも呼ばれています。その「OS」に対応した「アプリケーション(応用ソフト)」を使うことで、様々な作業をパソコンで実行できます。
アプリケーションの基本操作は共通
コンピューター(パソコン)は各種アプリケーションを使うと、文書作成、デジタルカメラの写真加工、音楽編集などなど、多種多様なことができますが、その基本となる作業は共通しています。
たとえば
- ファイルやフォルダーの管理
- ウインドウ操作やデスクトップでおこなう各種作業
- マウスでカーソルを動かし、クリックやダブルクリックでの操作
- キーボードの各キーに対応した文字を画面に表示
- 指定したハードディスクや CD-R にファイルを保存
- 印刷の機能をアプリケーションに共通で提供
といった様々な基本操作を「OS」が受け持っています。
「OS」の担当は「設定」でわかる
たとえばパソコンを代表する「OS」である「Windows 10(ウインドウズ テン)」の「設定」画面には以下の項目があります。
- システム(ディスプレイ、通知、管理)
- デバイス(Bluetooth、プリンター、マウス)
- ネットワークとインターネット(Wi-Fi、機内モード、VPN)
- 個人用設定(背景、ロック画面、色)
- アプリ(アンインストール、既定値、オプションの機能)
- アカウント(アカウント、メール、同期、職場、家族)
- 時刻と言語(音声認識、地域、日付)
- 簡単操作(ナレーター、拡大鏡、ハイコントラスト)
- プライバシー(位置情報、カメラ)
- 更新とセキュリティ(Windows Update、回復)
これらの設定や管理、実行を「Windows」が担当しているのです。
パソコンの OS といえば Windows
パソコンで使われている「OS」にはマイクロソフト社の「Windows」、アップル社の「Mac OS(マックオーエス)」、グーグル社の「Chrome OS(クロームオーエス)」などがありますが、世界的には「Windows」が過半数を占めています。
参考Windows | Microsoft Windows 10 などの公式サイト
ただし、米国の教育市場では「Chrome OS」のパソコンが伸びており、わずかにつけ入る隙があるとすれば、その辺りかもしれません。
スマートフォンの OS は二強時代
一方、スマートフォンの「OS」ではグーグル社の「Android(アンドロイド)」、アップル社の「iOS(アイオーエス)」の二強といっていいのですが、全世界で見ると「Android」が市場の過半数を超えています。
一度、市場を独占されると逆転するのは大変です。ただし日本市場は独特で「iOS」が「Android」と互角のシェアを得ています。