「ランサムウェア(Ransomware)」とは、パソコンなどの情報端末内に所有しているファイルを勝手に暗号化するなどで使えなくして、その解除と引き換えに金銭などを要求する悪質なプログラムのことです。ウイルスの一種と考えていいでしょう。
「ランサム」のもとの意味は「身代金」
英語の「ransom(ランサム)」には「身代金」「買い戻し金」の意味があり、その性質を持ったプログラム(ソフトウエア)ということで「ランサムウエア(ransomware)」と名付けられているのです。「身代金ウイルス」と紹介しているメディアもあり、そのほうが日本人には分かりやすいかもしれません。
感染経路の多くはメールの添付ファイル
感染の経路はウイルスと同様、メールに添付されたファイルを不用意に開いてしまったケースがほとんどです。
また、問題のあるサイトを開いたり、出所が確かでないアプリを利用したりでも感染することがあり、パソコンはもちろんスマートフォンでも事例が報告されているので注意が必要です。
バックアップが最も重要な対策
感染してしまうと解決できないことが多いランサムウエアですが、金銭の要求には応じないことが大切です。
ランサムウエアに感染したパソコンは、速やかにネットワークから隔離しなければいけません。そして完全にリカバリーするしかない最悪のケースを想定して、とにかくファイルをバックアップすることが最も重要な対策となります。
しかも、バックアップのファイルまで感染しないように、パソコンとはネットワークで常時つながっていない場所での保存が必要です。