「スパイウエア(Spyware)」とは、パソコンのデータや個人情報などをユーザーに隠れて外部に送信する(盗み出す)プログラムのことです。外部から無断で侵入するものだけでなく、たくみにユーザーをだましてインストールや実行をさせてしまうものもあります。
ユーザーが認証を与えてしまう場合も
ネット上には無数のサービスやソフトウエアが公開されています。便利そうなフリーソフトを見つけてダウンロード&インストールしたら、同時に悪意のあるスパイウエアも取り込む場合があります。この場合、自分の意思でインストールしたため、セキュリティ対策ソフトでは阻止できない可能性もあるのです。
利用者をだまし、信じさせ、あるいは気付かぬうちに入り込み、重要なデータを盗み、流出させるという、まさにスパイのような手口です。
スパイウエアとウイルスの境界線はあいまい
ウイルスと呼ばれる悪質なプログラムの中にも、パソコンのデータや個人情報などをユーザーに隠れて外部に送信するものがあるため、スパイウエアとの境界線はあいまいです。また、利用者の多いサービスやアプリでも過度にユーザー情報を集めて送信する機能を持っとスパイウエアとみなされる場合があります。
ほかにもウェブサイトがパソコンに一時的な情報を残す「クッキー」と呼ばれるファイルもスパイウエアと判断されることもあります。過剰に神経質になる必要はありませんが、要求されるがままに個人情報の入力はしないことも大切です。
関連用語ウイルス
怪しげなサイトやアプリには近づかない
この「スパイウェア」もウイルスと同様、いったん被害にあうと解決が難しいので、とにかく予防が大切です。もちろんセキュリティ対策ソフトはスパイウエアにも有効です。
- 興味本位で怪しげなサイトやアプリに近づかない。英語に自信がないなら英文表示のサイトは利用しない
- 検索中、その気がないのに怪しげなサイトが開いた場合も落ち着いてページあるいはブラウザーを閉じる
- 『得体の知れない』 無料ソフトや画像、特に海外のものをパソコンにダウンロードやインストールしない
インターネットを通じて興味のあるサイトを見つけたり、便利なソフトウエアやアプリを入手して利用するのは楽しいですが、自信がなければ信頼できるサイトや雑誌で評価されているものに限って利用することを心がけましょう。
関連用語セキュリティ